・賃貸が得か所有するのが得か?
2LDKアパートに入居される場合、仙台圏ですと家賃6万5千円程度が多く見られます。
30歳から80歳まで借りるとすると約3900万円。
4LDK戸建てを購入した場合、新築で2500万円を金利1.9%で借りるとすれば、35年返済で月に8万1千円。
返済総額3424万円。
一見すると月の負担は新築戸建てのほうが大きいですが、総額的には戸建てのほうが少なくなります。
しかし個人用住宅を購入した場合、固定資産税、修繕費等がかかります。
固定資産税が年8万程度とすれば、50年で400万円。
修繕費は年10万程度とすれば、50年で500万円。
そうすると戸建ての場合は4324万円かかることになります。
ざっくりとした計算なので家賃、金利の変動等は考慮していません。
アパートのほうが得だと思いますか?
ここでひとつ問題点があります。
ずっと入居していることが可能かどうかです。
アパート、賃貸マンションでもそうですが、結局オーナーさんの所有物ですので、オーナーさんが何らかの理由
で入居者に退去を申し出た場合、退去しなければなりません。
それは建物の老朽化かも知れませんし、用地買収かも知れません。
つまり終の棲家として入居したとしても、自分以外の都合により出て行かなければならない可能性があるのです。
退去時に入居者が60歳以上の場合、次の入居が決まらないケースも想定されます。
個人用の住宅の場合はどうかというと、建物が老朽化しても個人の持ち物ですので、だましだまし居住することは可能だと
思われます。(稀に取り壊し命令がくることもあります)
建物に価値がなくなった場合でも、取り壊せば更地としての評価があります。
車でいえばリースか購入か、下取り価格がつくかどうか。
保険でいえば掛け捨てか、積み立てかといったところでしょうか。
下記に賃貸、自己所有のメリットデメリットをあげてみます。
賃貸
メリット ・生涯の住居に関わる費用が安くなる。
・修繕費等はオーナーさん持ち。
・ライフスタイルに応じ、気軽に住み替えが可能。
・今後、人口が減り賃貸相場が安くなる可能性がある。
デメリット ・自己都合以外での住み替えが起こる場合がある。
・賃料が資産として残らない。
・集合住宅の場合、騒音近隣トラブル等発生する可能性がある。
・高齢になったとき借りられるかわからない。
・規約・規則等である程度生活が制限される。
自己所有
メリット ・住居が資産となる。
・一般常識内で植栽、家庭菜園、イルミネーション等可能。
・戸建ての場合、生活音等気にしなくてよい。
・戸建ての場合、駐車料金はタダ。
デメリット ・ローンで購入される場合、金利の上昇リスクがある。
・固定資産税等がかかる。
・修繕費は自己責任になる。
といった感じでしょうか。
それぞれメリット、デメリットがありますので、お客様によるライフプランや考え方を尊重してお決めになってください。